HOME HOT NEWS 旅行地ガ

イド event tours sitemap
ベルギーについて | 都市別見どころガイド | テーマ別見どころガイド | おすすめモデルプラン
アートを巡る
インデックスへ
>アート紀行(アールヌーヴォー/シュルレアリスム
>巨匠たち(ヴァン・ダイク/ルドゥテ/フェリシアン・ロップス/アンソール/デルヴォー/マグリット/ミシェル・フォロン
>ベルギー美術の流れ 
>美術館・博物館リスト >美術関連ニュース
ベルギー美術の巨匠たち
フェリシアン・ロップス Felicien Rops ナミュール1833年〜コルベイユ1898年

(C)Musée provincial Félicien Rops
時代に反逆する人といわれるF・ロップス(1833-1898)は、ベルギーの裕福な家庭に育った。成長するにつれ、次第に反教義的な考えを強め、常に故郷ベルギーでの生活、ブルジョア的モラルすべてから逃避し続けた。
彼は、絵画における伝統的な規範画法を排除し、彼の芸術における新しい手法を見出すことに強い情熱を注いだ。19世紀末社会が退廃していた時代、象徴主義とモダニズムの誕生が与えた社会に対する激しい興奮がロップスに大きな衝撃をあたえ、彼自身興奮の渦に身を投じていった。
自ら風刺雑誌を発行し、版画などを作成していたロップスは、彼自身の芸術の「リアル」さを求め、1874年当時風俗文化の自由な流れの中心でもあったフランス・パリに移住。パリの街の華やかさの中に、偽善的モラルで覆い隠されていた、人間的欲望、エロチシズム、悪魔主義、社会批判などを見出し、人間本来の自然な姿として描いていった。またパリでは、文学者たちのサークルに出入りし、当時の作家たち:ボードレール、ペラダン、バルベー・ドールヴィイ、マラルメなどから挿絵を依頼さることとなる。ロップスほど文学者の作品に挿絵を描いた画家も珍しいが、都会の頽廃と悪徳の美のようなボードレール的作風は彼の得意とするところであった。当時の社会暗部にメスを入れた作品は多くの批判の声を浴びせられながらも、新しい戦慄を当時の人々の心に呼び覚ますこととなる。
1878年には、代表作『聖アントワーヌの誘惑』を、1882年には新しい版画の技術(ソフト・グランド・エッチング)を使用した作品『サタンの業(5枚シリーズ)』を製作。1898年フランスのエソンヌで死去するまで、ロップスは新しくも優れた画法を極めることに固執し、傑出した作品の製作に力を惜しまなかった。
現在残された作品の中に、彼が求め続けた優美でありながらも大胆な芸術表現を堪能することができる。
関連美術館
ロップス美術館 Musée provincial Félicien Rops
住所: Rue Fumal, 12 B-5000 Namur _ Belgium
Tel:+32(0)81 22 01 10 Fax:+32(0)81 22 54 47
ナミュールの旧市街にあるロップス美術館は19世紀の邸宅を使用しており、改修・拡大工事を重ね、現在は約3000点ものフェリシアン・ロップスの作品を所蔵している。これだけの豊富なコレクションを誇れるのは、1964年設立当時からナミュール州とワロン‐ブリュッセル・フランス語共同体からの支援を受けていることが大きい。風刺画、リトグラフィー、版画、文学作品への挿絵など展示作品を鑑賞することで、多様性に満ちたロップスの作品のみならず、ロップス芸術の精神一ボードレール的精神、パリ、旅、女性・・・を理解することへのアプローチになることであろう。

戻る>