ベトナムの大都市、ホーチミン(タンソンニャット)とハノイ(ノイバイ)を結ぶ南北の「黄金路線」。
約2時間のフライト時間は、日本でいうところの「東京〜福岡」や「東京〜札幌」に近い感覚ですが、この路線の最大の魅力は、国内線でありながら国際線仕様の最新大型機が惜しみなく投入される点にあります。
今回の機材は、以前ご紹介した「成田〜ホーチミン便」と同じ、ベトナム航空のフラッグシップ機であるボーイング787-9(B787-9)。
日本からの国際線で体験したあの「1-2-1」配列のフルフラットシートに、わずか2時間の国内線で再び座れる。これこそが、ベトナム航空の国内移動における最大の醍醐味であり、最高に贅沢な「当たりフライト」と言えるでしょう。
安定の快適さを誇るシートスペックはもちろん、国内線ならではの機内食、そして出発前に活気あふれるホーチミン国内線「ロータスラウンジ」で過ごしたひと時まで。
「2時間の移動を、最高のご褒美に変える」
そんなベトナム航空国内線ビジネスクラスの全貌を、写真と共に徹底レビューします。
1. はじめに(フライトデータ)
今回の旅の舞台は、ベトナムの経済都市ホーチミンから首都ハノイへと向かう、まさに南北を繋ぐ「黄金路線」です。
この路線の魅力は、約2時間という短距離ながら、国際線でも主力として活躍する大型機が惜しみなく投入されている点にあります。
今回は、ANAのマイルを利用した特典航空券(NH-AWARD)にて、ベトナム航空のフラッグシップ機であるボーイング787-9(B787-9)のビジネスクラスを予約しました。
まずは、今回搭乗したフライトの基本データを整理します。
| 項目 | 内容 |
| 便名 | VN212 |
| 区間 | ホーチミン(SGN)第1ターミナル → ハノイ(HAN)第1ターミナル |
| 搭乗日 | 2024年11月25日 |
| 出発時刻 | 12:00 |
| 機材 | Boeing 787-9 |
| 座席 | 1K(最前列窓側) |
| 予約方法 | ANA特典航空券(NH-AWARD) |
はじめに(フライトデータ)
今回の旅の舞台は、ベトナムの経済都市ホーチミンから首都ハノイへと向かう、まさに南北を繋ぐ「黄金路線」です。
この路線の魅力は、約2時間という短距離ながら、国際線でも主力として活躍する大型機が惜しみなく投入されている点にあります。今回は、ANAのマイルを利用した特典航空券(NH-AWARD)にて、ベトナム航空のフラッグシップ機である**ボーイング787-9(B787-9)**のビジネスクラスを予約しました。
まずは、今回搭乗したフライトの基本データを整理します。
フライト詳細情報
| 項目 | 内容 |
| 便名 | VN212 |
| 区間 | ホーチミン(SGN)第1ターミナル → ハノイ(HAN)第1ターミナル |
| 搭乗日 | 2024年11月25日 |
| 出発時刻 | 12:00 |
| 機材 | Boeing 787-9 |
| 座席 | 1K(最前列窓側) |
| 予約方法 | ANA特典航空券(NH-AWARD) |
チェックインの様子
ホーチミン・タンソンニャット空港の国内線(第1ターミナル)に到着。国内線ターミナルは常に多くの人で活気にあふれていますが、ビジネスクラス利用者は専用のスカイプライオリティ(SkyPriority)カウンターを利用できます。

私はANAのスーパーフライヤーズ(SFC)会員でもありますが、今回はビジネスクラスのチケットということで、待機列に並ぶことなく非常にスムーズに手続きを終えることができました。国内線の混雑を考えると、この優先チェックインだけでもビジネスを選ぶ価値を十分に感じられます。


発券されたチケットは、ベトナム航空らしいゴールドの気品あるデザイン。最前列「1K」という最高の座席を確保し、期待を胸にラウンジへと向かいます。
ホーチミン国内線「ロータスラウンジ」レビュー
チェックインを済ませた後は、搭乗までの時間を国内線ターミナルにある「ロータスラウンジ(Lotus Lounge)」で過ごしました。
ベトナム航空が誇るこの専用ラウンジは、蓮の花をモチーフにしたエレガントな内装が特徴。国内線ターミナルの喧騒を忘れさせてくれる、落ち着いた空間が広がっています。
ラウンジ内では、以下のような充実したサービスを体験できます。
- 本場の味を楽しめる食事:自分でスープを注いで作るスタイルの「フォー」や「ブン」など、本格的なベトナム料理が並びます。
- 多彩なドリンク類:ベトナムを代表する「サイゴンビール」や、高性能マシンで淹れるベトナムコーヒーも自由に楽しめます。
- 快適な設備:無料Wi-Fiや充電スポットはもちろん、旅の疲れを癒やすマッサージチェアも完備されています。
国内線ながら、国際線のラウンジに引けを取らないクオリティの高さは、まさにベトナム航空のフラッグシップ拠点ならではです。
ホーチミン国内線ロータスラウンジのさらに詳しい設備やフードメニュー、アクセス方法については、こちらの別記事で徹底レビューしていますので、あわせてご覧ください。

シート・機内設備(B787-9のフルフラット)
機内へ足を踏み入れると、そこには国内線とは思えない光景が広がっていました。ベトナム航空のフラッグシップ機、ボーイング787-9(B787-9)の国際線仕様キャビンです。

1-2-1配列のリバースヘリンボーン
シート配列は「1-2-1」のリバースヘリンボーン。全席から直接通路にアクセスできる、プライバシー性の高い設計です。

今回指定したのは最前列の窓側、「1K」。 足元には大きなオットマンがあり、2時間のフライトでは使い切れないほどの贅沢なパーソナルスペースが確保されています。

最新機材ならではの快適機能
シート周りの設備も、国際線の長距離路線と全く同じハイスペックな仕様です。
- フルフラットシート:ボタンひとつで完全に水平になるフルフラットベッドに。国内線ですが、横になってリラックスできる安心感は絶大です。
- 大型モニターと収納:正面には迫力の大型モニターを完備。サイドテーブルも広く、スマホや小物を置くスペースに困ることはありません。
- 電子シェード:B787ならではの大きな窓には、物理的なブラインドではなく「電子シェード」が採用されています。ボタンで透過度を調整し、ベトナムの青い空を眺めるのは格別です。
- 便利な電源周り:ユニバーサルタイプのコンセントとUSBポートも完備。移動中にしっかりとデバイスの充電も可能です。



統一された「ロータス」のデザイン
ヘッドレストやクッションには、ベトナム航空の象徴である「蓮(ロータス)」の刺繍が。落ち着いたグリーンとゴールドのカラーリングが、大人のラグジュアリーな旅を演出してくれます。
「日本からの国際線と同じシートに、国内線のわずか2時間で座れる」 この圧倒的なギャップこそが、ベトナム航空国内線ビジネスクラスを予約する最大のメリットだと確信しました。

国内線ビジネスクラスの機内食
ベトナム航空の国内線ビジネスクラスでは、約2時間の短距離フライトながら、国際線さながらの本格的な食事が提供されます。
離陸前のひと時:ウェルカムドリンク
搭乗して席に落ち着くと、まずはウェルカムドリンクのサービスがあります。 今回は、ベトナムらしい爽やかなお茶をいただきました。キンキンに冷えたグラスとともに提供される一杯が、搭乗までの慌ただしさをスッと癒やしてくれます。

ワンプレートで楽しむ本格ベトナム料理
離陸後、水平飛行に入るとすぐに機内食のサービスが始まります。 短距離路線のためワンプレートでの提供ですが、その内容は驚くほど充実しています。
- メインディッシュ:今回は、柔らかく煮込まれた牛肉の煮込み(ポークの可能性もあり)とライス。味付けはしっかりとしており、添えられた煮卵や野菜との相性も抜群です。
- フレッシュサラダ:トマトやオリーブが入った色鮮やかなサラダ。ドレッシングも別添えで用意されており、シャキシャキとした食感を楽しめます。
- 温かいパン:バスケットから選べるパンは、香ばしいガーリックトーストと丸パンをチョイス。特にハーブの香りが豊かなガーリックトーストは絶品で、メインのソースにつけていただくのもおすすめです。
- デザート:食後には、タピオカが入ったベトナムらしい冷製スイーツ(チェー)。優しい甘さが口の中に広がります。

メインディッシュ:今回は、柔らかく煮込まれた牛肉の煮込みとライス。味付けはしっかりとしており、添えられた煮卵や野菜との相性も抜群です。
フレッシュサラダ:トマトやオリーブが入った色鮮やかなサラダ。ドレッシングも別添えで用意されており、シャキシャキとした食感を楽しめます。
デザート:食後には、タピオカが入ったベトナムらしい冷製スイーツ(チェー)。優しい甘さが口の中に広がります。

温かいパン:バスケットから選べるパンは、香ばしいガーリックトーストと丸パンをチョイス。特にハーブの香りが豊かなガーリックトーストは絶品で、メインのソースにつけていただくのもおすすめです。
食後のコーヒーとリラックスタイム
飲み物は、お水のほかに温かいコーヒーもいただきました。 機内いっぱいに広がるコーヒーの香りを楽しみながら、窓の外に広がるベトナムの景色を眺める時間は、まさにビジネスクラスならではの至福のひと時です。
「たった2時間のフライトで、ここまでしっかりとした食事が楽しめる」 ベトナム航空の国内線が「黄金路線」と呼ばれる理由を、味覚でもしっかりと実感することができました。
CAさんのサービスと機内での過ごし方
ベトナム航空のフライトを彩るもう一つの主役が、ベトナムの伝統衣装「アオザイ」を纏った客室乗務員(CA)の方々による細やかなサービスです。
ビジネスクラスを担当するCAさんは、気品あるグリーンのアオザイに身を包み、常ににこやかで洗練された立ち振る舞いが印象的。約2時間という限られた時間の中で、機内食の提供から飲み物のおかわりまで、驚くほど手際よく、かつ丁寧に対応してくれました。
最新鋭機ならではの静粛性と快適な目覚め
食事を終えた後は、フルフラットシートを倒して少しだけ目を閉じました。B787-9は機内の気圧設定が地上に近く、湿度も高く保たれているため、喉の渇きや疲れを感じにくいのが特徴です。
大きな窓から差し込む柔らかな光を電子シェードで調整しながら過ごす時間は、まさに至福。ハノイ・ノイバイ空港への着陸態勢に入るアナウンスが流れたときには、「もっと乗っていたい」と感じるほど、体も心もリフレッシュされた状態で到着を迎えることができました。
まとめ:国内線こそビジネスクラスを選ぶ価値がある
今回のホーチミン〜ハノイ線の旅を通して感じたのは、「ベトナム国内線でのビジネスクラス利用は、想像以上に満足度が高い」ということです。
最後に、実際に搭乗して感じたメリットをまとめます。
- 国際線クオリティを短距離で体験
B787-9のフルフラットシートは、日本からの長距離便と全く同じスペック。これを国内線料金(または少ないマイル)で体験できるのは非常に高いコスパと言えます。 - 混雑を回避する地上サービス
常に混み合うホーチミンの国内線ターミナルにおいて、優先チェックインやラウンジ利用ができる恩恵は計り知れません。 - 到着後の活動がスムーズ
2時間のフライトを贅沢に過ごすことで、ハノイ到着後の観光や移動を万全のコンディションでスタートできます。
「ベトナム国内の移動を、単なる移動ではなく特別な思い出にしたい」 そんな方には、ベトナム航空のビジネスクラスは間違いなくおすすめの選択肢です。皆さんもベトナムを訪れる際は、ぜひこの「黄金路線」でのラグジュアリーな空の旅を検討してみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。 この記事が、あなたのベトナム旅行をより豊かにするヒントになれば幸いです。
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